2008年02月24日

18.ノルウェーの森

1965年の作品。アルバム『ラバー・ソウル』収録。

ジョンが当時の浮気相手との一夜の情事を歌詞にした一曲。
普通に読むと、女性の家に行ったものの会話だけで終わり振られてしまった
男性の心情を歌詞にしたかのように読み取れるが、
実はダブルミーニングになっていて、エッチな内容をまわりくどく描写している。
どういう内容かを書いてしまうと、私が変態呼ばわりされてしまうので割愛。

曲のアレンジでは、ビートルズとして初めて、
インドの民族楽器であるシタールが使用されている。
弾いているのはジョージ。彼はレコーディングの際に
ギターだけでは何かが足りないと感じ、いろいろ悩んだ結果、
以前に自分が購入していたシタールを入れたらどうかと考える。
当時ジョージはシタールの弾き方を知らず、適当にフレットを指で押さえて
鳴る音を覚えてレコーディングに臨んだそうだ。

なお、この曲の邦題はタイトルの通り『ノルウェーの森』だが、
村上春樹が執筆した大ヒット小説のタイトルは『ノルウェイの森』である。
微妙に違うのでご注意を。

ではどうぞ。

『Norwegian Wood (This Bird Has Flown)』 The Beatles



ラバー・ソウル
ザ・ビートルズ
EMIミュージック・ジャパン (1998/03/11)


ザ・ビートルズ 1962年~1966年(赤盤)(期間限定)
ザ・ビートルズ
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M) (2007/10/31)
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2008年02月21日

17.ドライヴ・マイ・カー

1965年の作品。アルバム『ラバー・ソウル』収録。

ポールの作品だが、最初に考えた歌詞はポール本人曰く「ヒドい出来」で、
予想通りジョンにダメ出しを喰らい、大幅に歌詞を作り直している。
その際にジョンも手伝ったらしい。

曲調は当時人気のあったモータウン・サウンドを取り入れている。

サビの最後で歌っている、車のクラクションを表現した

Beep beep mm beep beep yeah

というのはポールのアイデア。

楽器編成は、ポールがピアノとリードギターを担当し、
ジョージはベースに回っている。

ではどうぞ。

『Drive My Car』 The Beatles



ラバー・ソウル
ザ・ビートルズ
EMIミュージック・ジャパン (1998/03/11)


ザ・ビートルズ 1962年~1966年(赤盤)(期間限定)
ザ・ビートルズ
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M) (2007/10/31)
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2008年02月20日

16.デイ・トリッパー

1965年の作品。

イギリスではビートルズ初の「両A面シングル」として発売され、1位を獲得している。
もう1曲は『恋を抱きしめよう(We Can Work It Out)』。
アメリカでは『恋を抱きしめよう』のB面扱いで発売され、最高5位。

イントロでのジョージによるギターのリフが印象的な曲。
しかしジョージのギター以上に目立っているのが、ポールのベース。
いわゆるポールの「やり過ぎベース」はこの時期辺りから始まってるのかもしれない。

タイトルの『デイ・トリッパー』は「日帰り旅行者」の意味だが、
「昼間からドラッグでトリップしてる(つまりラリってる)人」という意味もある。
おそらくこの曲を作ったジョンは、後者の意味で用いているのではないかと言われている。

ではどうぞ。

『Day Tripper』 The Beatles



パスト・マスターズVol.2(期間限定)
ザ・ビートルズ
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M) (2007/10/31)


ザ・ビートルズ 1962年~1966年(赤盤)(期間限定)
ザ・ビートルズ
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M) (2007/10/31)
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2008年02月19日

15.イエスタデイ

1965年の作品。アルバム『ヘルプ』収録。

ポールの作品。アメリカではシングルが発売され1位を獲得している。
本国イギリスでは当初シングルカットはされなかったが、
ビートルズの解散後、1976年にシングルが発売されている。

ビートルズの楽曲の中で最も有名なものの一つで、
「世界で最も多くカバーされた曲」としてギネス世界記録に認定されている。

ポール本人の話では、この曲は寝ている時に夢の中でメロディが浮かんだという。
誰か他の人の曲なのかと思って、いろんな人に聴かせてみたが、
誰も知らなかったので自分が作った曲なんだと認識した、と言っている。

当初、この曲のタイトルは『スクランブル・エッグ(Scrambled Eggs)』だった。
歌詞も、最初の「Yesterday, all my troubles seemed so far away」の所が
「Scrambled Eggs, oh my baby how I love your legs?」だったんだそうだ。
最初の歌詞のままだったら、きっと教科書には載ってなかっただろう。
良かったねポール。

曲のアレンジは、ベースやドラムなどの楽器による装飾はこの曲には要らないという
プロデューサーのジョージ・マーティンの提案により、
ビートルズとしては初めて、弦楽四重奏のみの構成で演奏されている。
ポールはアコースティック・ギターでレコーディングに参加したが、
他の3人(ジョン、ジョージ、リンゴ)はこの曲のレコーディングに参加していない。

ではどうぞ。

『Yesterday』 The Beatles



HELP! - 4人はアイドル
ザ・ビートルズ
EMIミュージック・ジャパン (1998/03/11)


ザ・ビートルズ 1962年~1966年(赤盤)(期間限定)
ザ・ビートルズ
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M) (2007/10/31)
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2008年02月18日

14.ユー・ライク・ミー・トゥ・マッチ

1965年の作品。アルバム『ヘルプ』収録。

ジョージの作品。シングルカットはされていない。

ジョージ・ハリスン(George Harrison)は、2001年11月29日(日本時間11月30日)に
肺ガンのため亡くなった。享年58歳だった。

ジョージの体調がおもわしくないことは、2001年の春頃から頻繁に報道されており、
11月には「ジョージ危篤」という報道さえあった。
ファンの間では「いよいよジョージも危ない」という怖れと覚悟が芽生えていた。

2001年11月30日。

その日私は、仕事が終わってから会社の仲間たちと一緒に麻雀をしていた。
その日の私は全くツキがなく、結果は最下位。惨敗だった。

仲間たちと別れ、駐車場に向かって歩きながら、私は携帯電話のWebでニュースを見た。
トップニュースで「ジョージ・ハリスン死去」という見出しがあった。

随分前から危篤という報道があったので、死去したというニュースを見ても
それほどショックは感じなかった。「ああ、遂にジョージも死んじゃったか」とだけ思った。
私はまだ麻雀の大敗を引きずっていて、ニュースを受け入れる心境になかった。

車に乗り込み、エンジンをかけた。

当時の私の車のカーステレオはMP3に対応していた。
ビートルズの全ての曲をMP3に変換し、それをCDに焼いて、
全曲をランダムでシャッフルして毎日ビートルズを聴きながら車で通勤していた。

その時に流れた曲は、ジョージの『ユー・ライク・ミー・トゥ・マッチ』だった。
私は座席のシートにもたれたまま、静かにその曲を聴いた。

ジョージはその曲で、何度もこう歌っていた。

'Cause you like me too much, and I like you
(君たちは僕のことが大好きで、僕も君たちが好きだから)

これはジョージが我々ファンに遺してくれたメッセージなんだな。
そう思ったら、突然寂しくなって、涙が流れた。

その日はこの曲をリピートで何度も聴きながら自宅へ帰った。

ではどうぞ。

『You Like Me Too Much』 The Beatles



HELP! - 4人はアイドル
ザ・ビートルズ
EMIミュージック・ジャパン (1998/03/11)
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2008年02月16日

13.涙の乗車券

1965年の作品。アルバム『ヘルプ』収録。

この曲はシングルカットされ、イギリス・アメリカで1位を獲得している。

ジョージの12弦ギターによるイントロと、リンゴの独特のドラムが印象的な曲。
作ったのはジョンで、ジョン本人曰く「この曲は元祖ヘヴィーメタルだ」とのこと。
どこが元祖なのか私にはよく分からないが、当時の批評家たちもこの曲に関して
ビートルズにしてはサウンドがヘヴィーだと評していたらしい。

歌詞の内容は、この頃のジョンに多い失恋男の愚痴っぽい。
夢中になってる女の子が列車のチケットを買ってしまった、
僕の手の届かない遠くへ行ってしまう、
でも僕にはどうすることもできない、あーどうしよう、みたいな内容。

曲の最後で連呼される

My baby don't care, my baby don't care
(彼女は知ったこっちゃねえー 彼女は知ったこっちゃねえー)

という箇所が私にはツボで、いつもここを聴くと笑ってしまう。

今回紹介する動画は、映画『ヘルプ』の1シーン。
ビートルズの4人が、アルプスでスキーやソリに興じている。
4人ともスキーをするのは、この映画撮影の時が初めてだったとのこと。
笑える箇所もあり、私はこのシーンが大好きである。

ではどうぞ。

『Ticket To Ride』 The Beatles



HELP! - 4人はアイドル
ザ・ビートルズ
EMIミュージック・ジャパン (1998/03/11)


ザ・ビートルズ 1962年~1966年(赤盤)(期間限定)
ザ・ビートルズ
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M) (2007/10/31)


ザ・ビートルズ ヘルプ!〈スタンダード・エディション〉
EMIミュージック・ジャパン (2007/11/07)
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2008年02月15日

12.悲しみはぶっとばせ

1965年の作品。アルバム『ヘルプ』収録。

ギターのパートでアコースティック・ギターのみを使用した最初の作品。
ジョンの作品だが、この頃ジョンが好んで聴いていた
ボブ・ディランの影響がこの曲にも表れている。

昔、私が高校一年の頃、友人が新しいギターを買ったというので、彼の家に遊びに行った。
2階にある彼の部屋で彼のギターを借りて、ビートルズの曲を数曲弾き語りした。

『悲しみはぶっとばせ』を弾き終えた時、彼の母親がドアをノックし部屋に入ってきた。
ジュースとお菓子を持ってきてくれた彼の母親は、そのまま私の正面に正座して
「今の曲、もう1回弾いてくれないかしら」と私に言った。
とても恥ずかしかったが、私は彼の母親のためにもう一度この曲を演奏し歌った。

翌日、その彼から聞いた話では、彼の母親は若い頃、熱狂的なビートルズのファンで、
特にジョン・レノンの大ファンだったのだという。
ビートルズの映画『ヘルプ』を何度も観に行ったそうで、
その中で流れた『悲しみはぶっとばせ』が大好きだったらしく、
息子の友人(つまり私)が弾くその曲を聴いて、久々に昔を思い出して
とても懐かしくなったのだそうだ。

その後、彼の家に遊びに行くと必ず、私は彼の母親から
「りくくん、今日も『悲しみはぶっとばせ』を弾いてくれる?」とせがまれたのである。
冗談のような本当の話。

ではどうぞ。

『You've Got To Hide Your Love Away』 The Beatles



HELP! - 4人はアイドル
ザ・ビートルズ
EMIミュージック・ジャパン (1998/03/11)


ザ・ビートルズ ヘルプ!〈スタンダード・エディション〉
EMIミュージック・ジャパン (2007/11/07)
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2008年02月12日

11.ヘルプ

1965年の作品。アルバム『ヘルプ』収録。

ビートルズが主演した2作目の映画『ヘルプ』の主題歌。

主演1作目の『ア・ハード・デイズ・ナイト』は白黒映画だったが、
映画の大ヒットにより予算も大幅に増え、2作目の『ヘルプ』はカラー映画となった。
ロケ地もビートルズのワガママをそのまま受け入れ、
バハマで海水浴をしたり、アルプスでスキーをしたり、
金を使いまくって好き放題やっている。

なお、この映画にも1作目と同様、邦題がつけられている。
日本版タイトルは『ヘルプ!/四人はアイドル』。
ちなみに誰が邦題をつけたかは不明。
もしかしたら、また水野かもしれない。

曲はジョンの作品。
この曲では、おそらく史上初めての画期的な試みが行われている。

この曲はジョンがメインヴォーカルで、ポールとジョージがコーラスである。
普通、コーラスというものは、メインヴォーカルと同じパートを
音を上げたり下げたりして歌う、いわゆる「ハモリ型」か、
あるいはメインが歌った後で同じパートを後からコーラスが歌う、
いわゆる「後追い型」、この2種類であった。
ところがビートルズはこの曲で、メインよりも先にコーラスが歌うという
「先行型」とでも言うべきコーラスを披露している。

後にジョンはこの曲について、当時は人気絶頂にあり
様々なプレッシャーに押し潰されそうになって苦しんでおり、
その切実な心境を『ヘルプ』という作品に込めたが
誰も自分の心の叫びに気付いてくれなかった、と吐露している。

ではどうぞ。

『Help!』 The Beatles



HELP! - 4人はアイドル
ザ・ビートルズ
EMIミュージック・ジャパン (1998/03/11)


ザ・ビートルズ 1962年~1966年(赤盤)(期間限定)
ザ・ビートルズ
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M) (2007/10/31)


ザ・ビートルズ ヘルプ!〈スタンダード・エディション〉
EMIミュージック・ジャパン (2007/11/07)
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10.パーティーはそのままに

1964年の作品。アルバム『ビートルズ・フォー・セール』収録。

ジョンの作品。パーティーに一緒に行く約束をしていたはずなのに、
会場に着いたら彼女が不在で、待ちぼうけを食わされる哀しい男の歌。

歌詞は物悲しいが、曲調はカントリータッチで明るく仕上がっている。
Aメロでは愚痴ばかりこぼす主人公が、Bメロでは一転して、

Though tonight she made me sad, I still love her
(今夜彼女にはがっかりさせられたけど、僕は彼女をまだ愛している)
If I find her I'll be glad, I still love her
(もしも彼女を見つけられたら嬉しいな、僕は彼女をまだ愛している)

という感じで希望の光を見出そうとしている。
コード展開がメジャー主体なので、歌詞の割には悲壮感が漂っていない。

Aメロは高音部、低音部ともにジョンが歌っている。
Bメロはジョンにはキーが高いため、高音部をポールが歌っている。

この曲も難しいコードはそれほどないので、
ギターを弾きながら歌うと、とても気持ちが良い曲である。

ではどうぞ。

『I Don't Want To Spoil The Party』 The Beatles



ビートルズ・フォー・セール
ザ・ビートルズ
EMIミュージック・ジャパン (1998/03/11)
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2008年02月10日

9.ノー・リプライ

1964年の作品。アルバム『ビートルズ・フォー・セール』収録。

それまでのラヴソング一辺倒な曲風とはガラリと趣きを変え
ジョンの曲作りに変化が表れ始めた頃の作品。

恋人が他の男と歩いているのを目撃したり、
恋人の家に行っても居留守を使われたり、と
哀しい男の心境を歌詞で表わしている。

この曲で特筆すべきは、ポールの絶叫調のコーラス。
この曲でのポールのハモリは本当に素晴らしい。
哀しい男の心の叫びを代弁するかのようなコーラスである。

ではどうぞ。

『No Reply』 The Beatles



ビートルズ・フォー・セール
ザ・ビートルズ
EMIミュージック・ジャパン (1998/03/11)
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